慶大が、目の前のチャンスをつかんで昨秋以来40度目の優勝を狙う。

東京6大学秋季リーグ戦の最終週を飾る早慶戦が、5日から神宮で行われる。 勝ち点4で2位の慶大は、早大に2勝して勝ち点を挙げれば優勝が決まる。下山悠介主将(4年=慶応)は「優勝がかかった早慶戦という最高の舞台で、わくわくしている」と明かした。

今春は、1勝1敗で迎えた明大3回戦に敗れてリーグ3連覇を逃した。結果は、明大が優勝。「春は、いっぱいいっぱいになってしまった部分があった」と下山は振り返る。

夏の間の基礎練習、多くのオープン戦をこなして経験を重ね「秋の方が、より一戦必勝の意識、本当に目の前の相手を倒すだけ、そのことに集中出来ているのかなという感覚がある」と手応えはある。

今秋は初戦で東大に敗れ黒星発進となったが、その後は強力打線とエース増居翔太投手(4年=彦根東)ら投打がかみあい、ここまで全カードで勝ち点を挙げている。

4番に座る巨人ドラフト2位の萩尾匡也外野手(4年=文徳)は打率4割2分9厘、4本塁打、17打点で、戦後16人目の3冠王を狙える位置につけている。「やることは同じ。大事なところで1本打てれば」と冷静に戦う。