侍ジャパンの投手コーチを務めるロッテ吉井理人監督(57)が20日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について「これ、個人的な思いなんですけど」と前置きし、注目発言をした。

「アメリカで、朗希と山本由伸は投げてもらいたいと思っているので。栗山監督がどう言うか分からないですけど」

吉井監督は日本代表の投手選考に深く携わっている。事実上の“日の丸内定宣言”に加え、登板日の構想まで披露した。アメリカで-。3月19日から米フロリダ州で行われる決勝ラウンド、メダルがかかる大事な試合で佐々木朗を先発させたい私案を披露した。

そんな剛腕は今、11月10日の強化試合オーストラリア戦での登板を終え、来季へ蓄える。この日はZOZOマリンでのファン感謝デーに参加。白黒戦では代打で遊ゴロに倒れ「交流戦で本塁打打てるように頑張ります」とファンを笑わせた。入団後初の有観客開催に「いつもとは違う距離感が。ファンの方の熱い思いやたくさんの笑顔を見られてうれしいです」と話し、リラックスで過ごした。

同郷岩手のエンゼルス大谷のWBC参加意思表明には「1ファンとしてすごくうれしかったです。皆さんと一緒で、うれしかったなという思いです」と喜びを口にした。冬を越え、4カ月後には大舞台が待つ。球団の枠を超え、日本中の野球ファンを興奮させる球春にする。【金子真仁】

◆日本の年少先発 プロが参加した主要国際大会(五輪、WBC、プレミア12)の準決勝、決勝で、最年少先発投手は15年プレミア12準決勝(対韓国)の大谷翔平(当時日本ハム=21歳4カ月)。佐々木朗が来年3月のWBC準決勝や決勝で先発すれば、21歳4カ月で大谷に並ぶ年少タイとなる。

【関連記事】ロッテニュース一覧>>