近藤塾で打撃開花だ! 阪神木浪聖也内野手(28)が西宮市内の球団施設で契約更改に臨んだ。4年目で自己ワーストの41試合にとどまり、500万減の年俸2100万円でサインした。(金額は推定)

白紙の遊撃奪取へ、木浪は打撃開花に照準を合わせた。そこで教えを請いたいと門をたたいたのが、海外FA権を行使した日本ハムの近藤だった。「憧れだった」と語る20、21年最高出塁率のバットマンに「技術もそうだが、どういう考えを持っているのか、(状態が)ダメになったときにどういう対応をしているのか、そういういろんなことを聞きたい」と心理的な面から技術面まで余すことなく「近藤の教え」を学ぶ。

21日まで行っていた秋季キャンプでは小幡とともに来季の正遊撃手候補として、岡田監督の注目を浴びてきた。昨季までのレギュラー中野が二塁にコンバートされたこともあり、遊撃の定位置は完全白紙。入団1年目から3年連続で開幕遊撃をつかんだ背番号0は「自分の中でもラストチャンスという強い気持ちがある。このオフがすごく大事」と、自身の立ち位置も踏まえ闘志を燃やしている。

未定の遊撃争いは日ごとに激しさを増している。岡田監督は21日の秋季キャンプ打ち上げ時に「遊撃は打たんでも、基本的に守りだけでいいと思ってる。でも、これは小幡も打たんとあれやな。困ってるけど、うれしい困り方」と漏らすほどだ。

打てばレギュラーの座は確実に近づく。木浪の打撃開花は、遊撃奪取には欠かせない。【前山慎治】

 

○…日本ハムからトレード移籍した阪神渡辺諒も「近藤塾」へ入門する。元チームメートとの自主トレについて「野球に取り組む姿勢はトップレベルですし、学ぶことがたくさんある。一から教わりたいですし、キャンプで学んだことをいろいろ試しながら、『ここをなおした方がいいですか』とか聞けたら」と意気込んだ。来季の目標では「しっかり開幕から1軍で出られることを目標に頑張りたい」と闘志を燃やした。

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