明治神宮大会の初優勝を狙う国学院大は、平常心で決勝戦に備えた。

雨で中止になった23日は、投手陣は午前中に大学のブルペンで投球練習。野手陣は神宮球場の室内練習場で午後に約1時間半、ノックや打撃練習を行った。鳥山泰孝監督(47)は「この2年間に、3度のリーグ優勝ができたから、、平常心で練習ができているのだと思う」と、選手たちの落ち着きの要因を分析した。

ここまで2試合を戦い19安打12得点と打撃が好調だ。「東都の素晴らしいボールを投げる投手と対戦しているので、キレとスピードには驚いてはいないし、次も対応できる」と手応えを口にした。それでも、明大のエース村田賢一投手(3年=春日部共栄)に対しては「変化球がいいし、粘り強さがある。ムダな四球を出したりしない。実践力の高さを感じている」と警戒した。

投手陣も、昨秋のリーグ優勝に貢献した坂口翔颯投手(2年=報徳学園)が初戦で右肘のケガから復帰するなど豊富で、継投で2試合で4失点と盤石。鳥山監督は「個々の能力より、勝ち方を知っているという点は明大さんが上。ウチの投手陣には『2人目のランナーを出すな』と徹底させている。流れをモノにした方が勝つという気がする」と、勝敗の行方を伺った。

初優勝へ、準備は万全だ。古江空知主将(4年=大分商)は「日本一をとるために4年間やってきて、キャプテンとしてこの日を迎えることができた。リーグ戦のときのような雰囲気でやっていきたい」と、力を込めた。