プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は24日、オーナー会議を開き「野球のすそ野を広げるために ~ファーム・リーグの拡大を図るNPBビジョン~」を承認した。24年シーズンからイースタン、ウエスタンで計2球団、増やす構想。新球団は既存12球団のフランチャイズ以外の府県を本拠地とし、来春にも公募を開始したい考えだ。議長の巨人山口寿一オーナーは「手の挙がったところを審査させていただき、再来年の2軍リーグ開幕までに実現を図っていきたい」と話した。

東京に本社を置くハヤテインベストメントが静岡市を本拠に、24年からのイースタン加盟を申し出たことで、ファーム検討委員会による議論が進められた。今後は小委員会を設置し具体的な詳細を詰めるが、新球団は2軍のみのため、ドラフト会議には参加しない。既存12球団への移籍をどうするかは検討課題。一方で、従来の新規加盟とは異なる「参加」という考えに基づき、預かり保証金など、野球協約が定める計30億円よりは安価な費用で新規参加を認める方針だ。

独立リーグと連絡協議会を設置し、意見交換を行っていくことも決まった。また、来年のオーナー会議議長は西武後藤高志オーナーが務める。【古川真弥】