今季「きつねダンス」で注目された日本ハムの球団公式チアチーム「ファイターズガール」の23年新メンバーオーディションが11日、札幌ドームで開催された。

同ダンスが流行語大賞トップ10に入るなどブレークしたこともあり、応募者は過去最多の318人。昨年の179人を大幅に上回った。

書類選考による1次審査を突破した69人が午前11時から、課題曲ダンスによる2次審査(振付審査)に参加した。開始前には、審査員が「来年、新球場での開幕に進んでいく。ファイターズガールも新しいチャレンジ。それぞれの強みを精いっぱい発揮してほしい」と激励した。2次審査は3人1組で約40秒間のダンスを、並びを替えて2度行い、男女7人の審査員が真剣な表情で、動きや表情などをチェックした。

参加者は緊張した面持ちで入場。退場時も姿勢を整え「ありがとうございます、失礼しました」と終始、笑顔を絶やさず、臨んでいた。

2次審査の合格者は44人。涙を流し引き揚げる不合格者も。通過者のみが3次審査に進んだ。3次の自由演技審査、面接審査は、各自のアイデアで自己アピール。あいうえお作文、アクロバティックな宙返り、歯ブラシの仕方の説明、仕事でやっている館内放送の実演、フィンランド民謡など、個性あふれる方法で、売り込んでいだ。3次審査を通過した受験者が合格となる。

「きつねダンス」フィーバーに関わった22年のメンバーも、27人中17人が再受験。厳しい審査の末、既存メンバー7人含む計14人が合格した。札幌市内の大学を来春卒業予定の田中心優(しゆう)さんは来春新球場が開業する北海道・北広島市出身で現在も同市在住。合格が決まり「新球場が来ると聞いてから、運命だと思っていた。ファイターズガールになって街の盛り上がりに貢献したい」と目を潤ませた。

応募資格は以下の通り。<1>満16歳以上の女性(2023年4月2日時点)、<2>北海道日本ハムファイターズを応援する気持ちがある、<3>23年シーズンの球団の公式戦主催試合、イベントにすべて参加できること、<4>ファイターズガールの活動を最優先にできる、<5>23年1月~3月のレッスンおよびリハーサル(週2回)、シーズン中の定期レッスンに参加できる方。