巨人井納翔一投手(36)が26日、今季限りでの現役引退を決めた。「1年でも長くという思いで続けてた。やれるところまでやりたい」と今オフ、自由契約となり他球団への移籍を模索。11月の12球団合同トライアウトでは最速147キロをマークし、現役続行への意欲を示していた。

年の瀬が迫り、将来への道筋を家族とも話し合い、決断に至った。12年ドラフト3位でDeNAに入団し、「ハマの宇宙人」として横浜のファンに愛され、20年オフに巨人にFA移籍。新天地では「進撃の宇宙人」の愛称を担うも、2年間で12試合で1勝。通算180試合で51勝61敗1セーブ、防御率3・98だった。

奇想天外の言動で異彩を放ってきた。DeNA時代は愛車ではなく代車で3週間、4000キロを走破。天然キャラかと思えば、惨敗した試合後は取材中に号泣することもあった。巨人移籍1年目の21年は開幕直前にジャイアンツ球場のフェンスで頭部に裂傷を負った。この時ばかりは「自分の不注意です」と猛省した。

今後はジャイアンツアカデミーで指導者の道に進む。「ジャイアンツに誘ってもらいながら何もできず申し訳ない気持ちしかない。これから自分ができることで少しでも恩返しができればと思います」と話した。

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