昨季限りでオリックスを退団し、自由契約となっていた増井浩俊投手(38)が現役を引退することが27日、関係者の話で分かった。昨年10月に戦力外通告を受けた後も現役続行を希望していたが、移籍先が決まらず、春季キャンプ前に13年のプロ生活に区切りをつけた。

静岡高から駒大、東芝を経て09年ドラフト5位で日本ハムに入団。2度のリーグ優勝に貢献した。12年は73試合に登板し、最優秀中継ぎ投手に輝いた。国内FA権を行使してオリックスに移籍し、18年からプレー。昨季は2試合登板にとどまった。

通算成績は551試合で41勝47敗163セーブ、158ホールド、防御率3・08。18年には全12球団からセーブを記録したプロ野球史上4人目の投手となった。全12球団から勝利を記録すれば、セーブとのダブル達成は史上初だったが、ヤクルト戦に勝てず未達成のまま現役を退く。