独立リーグのBCリーグは1日、都内で監督記者会見を行った。8球団の監督が一堂に会し、4月8、9日の開幕に向けて今季の注目選手や目標について話した。

BC・福島の元ヤクルト岩村明憲監督(44)は、注目選手に元楽天の福井優也投手(35)の名前を挙げた。「済美出身の福井とは上甲正典監督という恩師が同じ。弟のようにかわいがっている選手が楽天を退団し、トライアウトも見ましたが、ぶっちゃけて言うと、まだまだ投げられる。まだNPBでいけるんじゃないかという投球をしていた。背中で引っ張っていける選手です」と期待を寄せた。

BC茨城・伊藤悠一新監督(35)は、元NHKテレビディレクターから転身した異色の経歴の持ち主。「(他の)7球団の監督は元NPBで知名度もあり、子どもの頃にテレビで見た方ばかりで恐縮している。指導経験はないが、こういう人材が監督できるかできないか、野球界の挑戦だと思う」と意気込んだ。

現役時代に「トレンディーエース」と呼ばれた元日本ハム、西武のBC・埼玉、西崎幸広監督(58)も就任1年目。「(去年まで)BCリーグを一切見たことなく、分かっていなかった。先入観がないので、選手を見たまま使える。現役時代はおっかない監督が多かった。自分は優秀なコーチに任せて、口を出さない監督でいようかなと思う」と笑顔で明かした。

昨年のリーグ優勝を果たしたBC・信濃の元楽天コーチ、柳沢裕一監督(51)は「昨年の成績におごることなく、謙虚に戦いたい。独立リーグ日本一を目指せるように頑張りたい」と話した。