新潟アルビレックスBCは群馬ダイヤモンドペガサスに3-9で負けた。投手は先発から4番手までルーキーを投入したが全4投手が失点。新人投手の見せ場はなかったが、4番小池智也外野手(23)がバットで奮闘。0-2の2回無死。左翼へのソロ本塁打を放つなどチームでただ1人、複数2安打をマークした。

完璧な手応えだった。小池は「打った瞬間に(本塁打を)確信したのは初めて」と言った。2回、1ボールからのカーブをフルスイングすると低い弾道でボールは左翼フェンスを越えていった。「状態はボチボチ。僕の中ではやっと半分を越えたくらい。まだまだです」と話すだけに8日の開幕に向け、期待が膨らむ豪打だった。

大卒新人の昨季は打率3割6分4厘で首位打者を獲得した。今季の目標は昨季3本だった本塁打の量産だ。「打率は3割。本塁打は2桁。打点も、本塁打を打てば増えると思う」と今季の青写真を描く。

橋上秀樹監督(57)は「昨年からの上積みの部分を考えて長打力に取り組んできた」と小池の本塁打を評価した。開幕までオープン戦残り2試合。小池は「試せるのは今だけ。結果を気にせずやりたい」と準備を進めていく。【涌井幹雄】

○…新人4投手の9失点にも橋上監督は悠然と構えた。「不安要素ではない。まだ環境に慣れきっていないから安定した力を発揮するには時間がかかる」と話した。「新人投手の中にはテストを兼ねている選手もいる」と開幕メンバー入りへふるいにかける“作業”も明かした。新人以外では5番手・上村知輝投手(23)と抑え・吉田一将投手(33)の2投手には順調な調整ぶりに高い評価だった。