慶大が代打攻勢で劇的な逆転勝利を収め、1勝1敗に持ち込んだ。

0-2で迎えた9回、1死一塁で、代打の佐藤一朗外野手(4年=慶応)が左中間を破る二塁打で1点を返した。

さらに1死二塁で、1ストライクから堀井哲也監督(61)は村上慎一朗外野手(4年=城北)を代打に送った。村上が初球の136キロを捉えて左翼スタンドに運び、逆転2ランにスタンドも沸いた。村上はリーグ戦初本塁打が決勝弾となり「勝負どころで(代打に)いくと思っていたので、気持ちはできていた。一発で捉えようと思っていた。感触は良かったです」と話した。

采配が見事に的中した堀井監督は「采配よりも打った選手がすごい。なんとかつないでくれと思ったが、200点の打撃でした」とたたえた。

先発は、リーグ戦初出場の谷村然投手(4年=桐光学園)。7回を被安打3の2失点と試合をつくった。

1点リードの9回のマウンドに立ったのは、前日に先発し敗戦投手となった外丸東真投手(2年=前橋育英)。1回を1安打無失点に抑えた。「悔しい思いをしたので、今日は絶対、昨日のようにならないと強い気持ちで向かいました」と話した。