WBCで右手小指を骨折した西武源田壮亮内野手(30)が19日、実戦復帰した。

イースタン・リーグの楽天戦(森林どり泉)に「9番遊撃」で先発。3回の第1打席で左中間へ三塁打を放つと、5回にも中前打で2打数2安打。守備では3度の遊ゴロを処理し、二ゴロからの併殺にも1度絡んだ。6回に代打を送られ、途中交代。2打数2安打2得点と攻守で軽快な動きを見せた。試合後は「問題なかったです。こうやって試合に出られたのはうれしかったですし、前に進んだ感じがしてよかったなと思います」と笑顔だった。

3月10日のWBC1次ラウンド韓国戦の3回、二塁けん制の帰塁でヘッドスライディングをした際に負傷。それでも患部にテーピングを巻きながら、侍ジャパンに残って出場を続け、世界一奪還に貢献した。3月末に西武へ合流し、リハビリ。実戦はWBC決勝の米国戦以来、約2カ月ぶりとなった。「急いで戻ってまたやってもそれが一番ダメと言われてた。しっかりリハビリしながら。でも順調かなと思います」と慎重に、確実に回復に努めてきた。

21日までは仙台に残り、楽天との2軍戦に出場していく見込み。現時点での明確な1軍復帰日は決まっていないが、実戦を重ねて、さらに仕上げていく。「首脳陣の方がプレー見て決めること。しっかりこっちで準備して、タイミングきたら上に行って頑張りたいと思います」。晴れやかな表情で、完全復活へ向けての第1歩を踏みしめた。