早慶戦120周年の節目に、慶大が歴史に残る大勝を挙げた。序盤にリードを広げ、14点差の早慶戦歴代最多得失点差で勝利。1勝1敗に持ち込んだ。今までは、87年6月1日の慶大13-1早大の12点差が最多だった。

相手投手の乱調もあり、18安打で15点。先発の谷村然投手(4年=桐光学園)は7回を被安打4の1失点で今春2勝目。堀井哲也監督(61)は「4点、5点は、早大さんの打線を考えるとセーフティーリードではなかった。谷村と宮崎のバッテリーが、しっかり試合をつくってくれたことが大きかった」と話した。

初回に先頭から3四球で満塁。1死満塁で、5番の宮崎恭輔捕手(4年=国学院久我山)が四球を選び、1点を先制。その後、適時打で一挙4点を挙げた。

2回は1死満塁で、またも宮崎が左前適時打で2点を追加。2安打5打点で歴史的勝利に貢献し「甘い球がきたら仕留めようと思っていた。5打点は高校時代の練習試合であるけど、公式戦では記憶にありません」と話した。

谷村は、初の早慶戦で初勝利。2万3000人の観客の前で好投し「声援の圧力がすごくて、球場が揺れているような感覚は初めてだった。これを楽しもうと思って投げました。声援に背中を押してもらえる、すごい経験でした」と感謝した。