3月のWBCで世界一に輝いた侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(62)が4日、東京のTOHOシネマズ日比谷で侍ジャパンの密着ドキュメンタリー映画「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」公開記念舞台あいさつを行った。

映画では、大谷翔平投手(28)の試合中のベンチ内やベンチ裏での様子も流れる。

栗山氏は「翔平は、自分の頭の中をさらけ出さないタイプの選手。彼がなんですごいのか、というのは、才能、能力だけじゃない、野球脳の部分であるというのは、これを見て。普通見ることができない部分でもあるので、それはぜひ、みなさん楽しんでもらいたいと思います」と話した。

作品タイトルは、米国との決勝前に、大谷がチームメートたちに「(米国の選手たちを)憧れるのをやめましょう。憧れてしまったら超えられないので。僕らは今日、超えるために、トップになるために来たので」と呼びかけたことに由来する。

栗山氏は「全ての選手が勝ちたがってくれた、命懸けで勝つんだと思ってくれたことが、今回、大きかったんでね。(大谷の言葉は)そういうものの象徴だとは思う」と語った。