天理大(阪神大学)の真城翔大投手(4年=高知商)が、西南学院大(九州6大学)を相手に大会史上8人目のノーヒットノーランを達成した。

初回は3者凡退で抑えると、2回も三振を奪うなど3人で片付けた。3回1死から四球でこの試合初めて走者を出したが、後続を断って無失点。4、5回も1四球ずつで走者を置く投球となったが、安打、得点ともに許さず。

6回2死からは4者連続三振を奪うなど、相手を寄せ付けず。8回先頭に四球を与えたが、1死から今春リーグMVPの小林太郎捕手(4年=松商学園)が二盗を刺して真城を助けた。

打線は4回に打者一巡で3点を先制。8回にも追加点を挙げて、真城を援護した。

真城は試合後、記念球を手に笑顔。「7回を3人で切ったときにノーノーを意識しはじめた。8回ちょっと意識したせいか良くなかったですけど、9回に立ち直せたので良かった。勝利に導くピッチングができた」と人生初のノーヒットノーランに充実感たっぷりだった。

全日本大学選手権でのノーヒットノーランは、昨年の1回戦で東海大札幌の渡部雄大が達成して以来、8度目で8人目となる。2大会連続は大会史上初だ。

 

◆真城翔大(ましろ・しょうだい)2001年(平13)6月2日生まれ、高知県四万十市出身。中村小2年で野球を始め、中村中を経て高知商へ。3年夏はエースとして高知大会4強。阪神森木が1年生エースだった高知に敗れた。天理大では2年秋からベンチ入り。3年春に4勝して先発の一角に定着した。リーグ戦通算8勝。好きな選手はオリックス山本由伸。177センチ、75キロ。右投げ左打ち。