法大はエース篠木健太郎投手(3年=木更津総合)が力投し、延長10回を154球、13奪三振の無失点に抑えた。試合は規定のため延長12回を終えて0-0の引き分け。第4戦は、26日に行われる。
打線が5安打に抑えられ、無得点。篠木を援護できなかった。加藤重雄監督(67)は「(篠木は)気合を入れて力投してくれた。(打線は)チャンスが作れなかった。積極的な攻撃はいいが、打たされてしまった」と振り返った。
篠木の気迫のリベンジが実った。23日の第1戦では1回1/3を5失点でKO。中1日での先発に「初戦は迷惑をかけてしまった。同じ相手に2回負けるのは、男じゃないと思って投げました」と明かした。
初戦から配球も変え、持ち味の速球主体ではなく変化球を多投。慶大打線を戸惑わせた。9回は1番打者からの打順で3者連続三振を奪うなど、終盤になっても球威は落ちなかった。慶大の堀井哲也監督(62)は「試合の途中から、球が伸びてきたと打者が言っていた」と明かすほどの好投。本来の直球を軸にした投球ではないスタイルで結果を出し、篠木は「直球を我慢しながら投げられたのは、収穫です」と表情は明るかった。