来季から日本野球機構(NPB)のウエスタン・リーグへの新規参入が内定したハヤテ223(ふじさん)の杉原行洋代表が2日、本拠地を置く静岡市内で会見を行った。
選手確保や施設整備など条件付きでの内定に「まだ始まってすらいない。これから、地に足を着けて頑張っていきたい」と決意を新たにした。 急務となるのが、チームの編成だ。まずは今月中に核となる首脳陣を決める予定で、既に5~10人の候補者に絞っているという。具体的な名前の明言は避けながらも「過去に最多セーブ王を獲得した元投手やメジャーに挑戦した元選手、通算4桁安打を記録した元選手にコンタクトを取っている」と明かした。 11月3、4日には清水庵原球場で球団独自のトライアウトも実施予定。同代表は「静岡で選手が育ち、巣立っていく。NPBに人材を輩出することで野球振興に貢献し、フレッシュさを届けるのがミッション。一方で、リーグに参加する上で勝敗にも一定程度こだわっていかなければならない」。育成を目的とした選手8割、残り2割が元NPBと外国人選手を目安に、約45人の選手を集めていく見通しを示した。 11月のオーナー会議で承認されれば、正式に参加が決まる。球団名やロゴ、ユニホームなども未決定と、乗り越えなければいけない壁は多い。「全国からNPBを夢見る若者が集まる地になってほしい。地元出身者も大切にしながら、全国に『静岡』という名前が広がる仕かけができたら、これ以上の喜びはない」と杉原代表。夢を抱き、急ピッチで準備を進める。