エールを送り、エールを送られた。楽天今江敏晃監督(40)が11日、ゆかりのある福島・いわき市の野球少年と交流した。ロッテ選手時代の11年から東日本大震災の被災地である同市を毎年訪問。13年からは少年野球大会「今江カップ」を開催し、学校訪問や野球教室を通じて支援を続けてきた。監督就任に際し、子どもたちからはメッセージボードなどを受け取った。

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今江監督が楽天モバイルパークを訪れた、いわき市の野球少年10人を優しい笑顔で迎え入れた。「いつも僕が会いに行ってる立場なんですけど、こうやって会いに来てくれて、めちゃくちゃうれしく思います」。東日本大震災が発生した11年から同地を訪問。「今江カップ」や野球教室などを通じて交流を深めてきた。

代表者から「監督就任おめでとうございます。来年、楽天が優勝できるように、いわき市から応援に来ました。頑張ってください」とエールを送られると、指揮官は共闘を呼びかけた。

「本当に皆さんとの出会いが僕の励みになり、一生懸命頑張って、楽天イーグルスの監督になりました。『一緒に頑張りましょう』『頑張ろう』と言っていたけど、これからも、お互い応援し合って、優勝目指して頑張っていきましょう。今日は本当にありがとう」

いわき市を訪れるようになったのには理由がある。ロッテ選手時代から、こども病院や児童養護施設訪問など社会貢献活動を大切にしてきた。それを支えてくれていたロッテ球団職員の実家が、同市だったという。「(震災で)被災されたということで『そこに行きましょう』と始まって、いろんなご縁で今も続けています」。12月16日には同地で野球教室を開催予定だ。

大切にしているポリシーがある。ロッテ時代に千葉でスタートした社会貢献活動を含めて「『単発でやるのは違うよね』って妻との話で始めてるので。やるからには最後まで。最後って何が最後かは分からないですけども」。将来、仮にプロ野球界を離れることがあっても「1人の人間として例えば(野球界を)去ったとしても続けていこうとは思っています」と語った。

「かなり特別な場所ですね」。いわき市は今江監督にとって、かけがえのない土地となった。この先もお互いにエールを送り合い、絆を深めていく。【山田愛斗】

 

○…ドラフト2位の滝川二・坂井陽翔投手(18)が11日、入団交渉に臨み、契約に合意した。契約金6000万円、年俸600万円(金額は推定)。坂井は最速149キロの速球に磨きをかけ「160キロを目指し、1日も早く、1軍でプレーしたい」と意気込んだ。後関昌彦スカウト部長は「ローテーションに入って中心的なピッチャーになってほしいし、中心になってもらわないと困る」と期待を寄せた。坂井の目標は13年の日本シリーズで楽天を日本一に導いた田中将大投手。「160球投げた次の試合で最終回に投げて優勝したのが一番印象に残っている。僕もああいう主役になりたい」と、大先輩をお手本に成長する。