スポーツ専門テレビ局ESPN(電子版)は13日、ダルビッシュ有投手(日本ハム)の大リーグ移籍の可能性などを探った特集記事を「DICE-K2・0」(松坂2世)の見出しで大々的に掲載した。

 日本から大リーグに選手が流出する現状を報告する内容で、ダルビッシュ本人の移籍に関するコメントは日本ハム球団側の要望で控えられた。だが、関係者を取材し、ダルビッシュは松坂(レッドソックス)と同等か、すぐにでも追いつくレベルと紹介している。日本ハムのヒルマン前監督(現ロイヤルズ監督)は「松坂の方が力感があるが、ダルビッシュの身体の方が柔らかく、しなりがある。カーブなど、打てる球ではない」と述べている。

 また、仮定の話として、ポスティングシステム(入札制度)で大リーグに挑戦した場合の入札金額はレッドソックスが松坂獲得のため西武に支払った約5111万ドル(約53億円)を超えるとの見通しを示している。アスレチックスのジョンソン環太平洋スカウトは「(入札金額は)青天井となるに違いない」と話し「すぐにローテーションの核になるだろう」とも付け加えた。

 父ファルサさんも、ダルビッシュがメジャーで十分に適応できると考えているようだ。「彼が米国に行きたいのなら、もう準備はできている」と前向きなようで「個人的にはニューヨークとかボストンが好き。彼がそこに行くかどうかは彼の判断」という意味深な発言も載せた。