プロ野球巨人の滝鼻卓雄オーナー(71)が退任し、桃井恒和球団社長(64)がオーナーを兼務することが20日、関係者の話で分かった。24日の決算取締役会を経て、6月7日の株主総会で正式決定する見通し。

 滝鼻オーナーは、スカウト活動の不正で2004年8月に引責辞任した渡辺恒雄前オーナー(現球団会長)の後を受けて就任。同年秋の球界再編問題ではオーナー会議議長を務めた。低迷期には原辰徳監督を招聘(しょうへい)し、07年からセ・リーグ3連覇を果たすなどチーム再建に尽力した。

 桃井社長は滝鼻オーナーとともに就き、ファンサービスに力を入れるなど減少傾向だった観客動員の回復に努めた。