横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングス(HD)が、球団売却で携帯電話向けソーシャルゲームサイト「Mobage(モバゲー)」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)と大筋で合意していることが19日、複数の関係者の話で分かった。DeNAは「交渉中であるのは事実」として買収交渉を認めた。

 本拠地は横浜に残す方向で、最終的には両社が取締役会を開いた後に正式に発表する見通し。ただ、継続中の交渉について、TBSHD幹部は「もう少し時間がかかりそうだ」と話し、DeNAは「現時点では何ら決定いたしておりません」としている。

 DeNAは1999年に設立し、2007年に東証1部上場。10年度の売上高は1127億円と、前年度の2倍以上の成長を遂げた。

 TBSHDは02年に水産大手のマルハ(現マルハニチロホールディングス)から140億円で球団を取得した。売却後も球団株の一部は継続保有するとみられる。

 野球協約では球団譲渡の原則として、新球団が参加する前年の11月30日までに12球団による実行委員会とオーナー会議での承認が必要としている。承認された場合、新球団は預かり保証金など計30億円を日本野球機構に納入しなければならない。(共同)