TBSホールディングスとディー・エヌ・エー(DeNA)が球団売却で大筋合意している横浜ベイスターズの売却問題で、パ・リーグの3、4球団が反対していることを20日、球界首脳が明らかにした。

 同首脳は反対の理由としてDeNA社が出会い系サイトを運営している点や将来的な経営の安定が不安視されている点を挙げ「どんな企業がプロ野球界への参入にふさわしいのか12球団できちんと議論した方がいいと思う」と語った。

 また、同首脳は京浜急行電鉄グループとガス事業などを手掛けるミツウロコを中心とした神奈川県に関連のある企業の連合体が買収に名乗りを上げていることも明らかにした。京急グループ側が提示した株式買収額はDeNA社よりも低いという。これに対し両社は広報を通じて交渉の事実はないとするコメントを出した。

 野球協約では球団譲渡には実行委員会とオーナー会議での承認が必要。オーナー会議で承認されるためには4分の3以上の賛成が必要となる。(共同)