TBSホールディングス(HD)と交流サイト運営大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は4日、プロ野球横浜ベイスターズの譲渡を発表した。DeNAは新球団名を「横浜DeNAベイスターズ」として、日本野球機構(NPB)に加盟申請した。NPBへの預かり保証金など30億円を含めた取得総額は95億円となる。

 TBSHDとDeNAはそれぞれ取締役会で譲渡を承認し、正式に合意した。TBSHDは保有している株式69・23%のうち2・31%を残し65億円で売却する。昨年から球団売却交渉が表面化していたTBSHDは2002年に140億円で取得した球団の運営から撤退する。

 DeNAは当初、自社が運営する携帯電話向けソーシャルゲームサイト「Mobage(モバゲー)」の名称を球団名に入れる意向だったが、広告宣伝目的になるとして巨人などが難色を示したことで撤回した。

 球団譲渡にはプロ野球の実行委員会とオーナー会議での承認が必要。一部球団には経営の安定性などを問題視する声がある。オーナー会議での承認には4分の3以上の賛成を得なければならない。承認されれば、2004年オフにソフトバンクが福岡ダイエーホークスを買収して以来となる。