<西武2-4ソフトバンク>◇7日◇西武ドーム

 前西武の工藤公康氏(48=日刊スポーツ評論家)の引退セレモニーが試合前に行われた。始球式では、引退の直接的な原因となった左肩痛の影響で、投球は山なりだったが、打席に立ったソフトバンク秋山幸二監督(50)が空振りし、捕手を務めた西武渡辺久信監督(46)のミットにワンバウンドで収まった。花束を受け取った工藤氏は、グラウンドであいさつした。

 「今日はこのような機会をつくっていただいた西武、ソフトバンクの両球団に感謝しております。思えば、西武に入団して引退するまで30年間、本当にファンのみなさんに支えていただき、ありがとうございました。西武にはたくさんの優勝と思い出があり、ダイエー(ソフトバンクの前身)の5年間では苦しいながらも最後の5年目の年に優勝することができました。本当に大事な球団で、この2つがあったからこそ、それ以降も野球ができ、ここまでこれたと思います。これからは選手のいいところ、すばらしいところを届ける側の人間として、野球界を支えていきたいと思います。ファンのみなさん、30年間本当にありがとうございました」