日本プロ野球選手会は24日、兵庫県西宮市内で日本野球機構(NPB)や12球団側と事務折衝を行い、導入1年目の昨季に本塁打数が激減した統一球についての見直しを申し入れた。12球団側も選手会の要望を踏まえた上で、検証する方針を示した。

 統一球はそれまでの使用球よりも反発係数が抑えられ、昨季の本塁打数は2010年シーズンからセ、パ両リーグ合計で666本も減った。今季も完封試合が多く見られるなど、打者が対応に苦慮している。選手会の新井貴浩会長(阪神)は「野手だけでなく、投手からも(統一球は)どうなのかという意見を聞いている。少し検証してくださいという話をした」と話した。

 広島の鈴木清明球団本部長は「選手会から面白みがないという話が出たが、それは12球団でも話している。12球団に(選手会の要望を)持ち帰る」と話した。その上で「シーズン途中に変えるのではなく、来年以降の検討課題になる」と語った。