<巨人2-0楽天>◇30日◇東京ドーム

 楽天の球団史上2度目の無安打無得点試合の献上は、またも交流戦だった。2006年5月25日のヤクルト戦でガトームソンに許して以来となった。

 この日は杉内の伸びのある直球や切れのあるスライダーなどに手も足も出ず、加えて広く取られたストライクゾーンにも手を焼いた。大久保打撃コーチは「外は飛び付かないと届かないぐらい。(年俸の合計)7億5000万円のバッテリーに審判のゾーンをうまく利用された」とお手上げだった。

 攻撃の起点の聖沢も完璧に抑えられ「打てる球は何球かあった。仕留められなかったのは自分の技術の無さ」と悔しそうだ。好調のチームの歯車を狂わせたくはない。聖沢は「すごい記録だけど1敗は1敗。普通の1敗です」と気持ちを切り替えようとしていた。