<ヤクルト7-9阪神>◇17日◇神宮

 試合後の阪神ベンチ裏は一触即発だった。選手やコーチが輪になったミーティング、マット・マートン外野手(30)が関川外野守備走塁コーチに詰め寄る。何人かが仲裁に入るほど不穏な空気が流れた。

 マートンが3回の守備を注意され、冷静さを失ったとみられる。5点リードのこの回、慣れない左翼で拙守を連発。和田監督はたまらず交代を命じたが、一時同点とされる要因になっていた。

 関川コーチは「何もない」と話しただけで、その後マートンと2人でクラブハウスの一室にこもった。今季、舌禍騒動を起こしたマートン絡みで、またも後味の悪さを残した。