阪神のゼネラルマネジャー(GM)に元監督の中村勝広氏(63)が就任することが28日、確実になった。阪神が就任要請していた中村氏がこの日「受ける方向で考えている」と語った。

 来週中にも球団の取締役会が開かれ、正式決定する。

 阪神は和田監督就任1年目の今季、主力の高年齢化や若手の伸び悩みが深刻で、27日まで41勝59敗12分けの5位と低迷。来季の立て直しへ、選手獲得からコーチ人事までチーム編成の中心となるGM制度を球団史上初めて導入し、現場とフロントで経験豊富な中村氏に候補を絞っていた。

 中村氏は千葉・成東高-早大から72年にドラフト2位で阪神入り。内野手としてプレーし、90年から95年途中まで指揮を執った。オリックスでも監督、GMを務めた。監督での通算成績は373勝487敗7分け。