<中日5-8広島>◇2日◇豊橋

 広島がシーソーゲームを制し、3位に浮上した。1回に先制されるが、4回2死一、三塁から松山竜平外野手(27)の、左翼フェンス直撃となる2点適時二塁打で逆転。6回2死からブラッド・エルドレッド内野手(32)の6号ソロ、8回1死からは松山の6号ソロで突き放すも、再三追いつかれ延長に突入した。

 延長はリリーフ陣の我慢比べとなり、勝負が決したのは12回。2死満塁から代打安部友裕内野手(24)が、走者一掃の左越え適時二塁打を放った。最後は久本祐一投手(34)が締めて、06年5月13日楽天戦(ナゴヤドーム)以来のセーブを挙げ、「こういう勝ち方は乗っていける」と喜んだ。

 野村謙二郎監督(46)は、「延長12回の中日戦はいいイメージがなかったけど、勝ちきったのはよかった」と胸をなで下ろした。