ヤクルト戦で浜松に滞在中の中日山井大介投手(35)が6日、社会人時代に所属した市内の河合楽器本社を訪れ、河合弘隆社長(66)にノーヒットノーランの達成(6月28日DeNA戦)を報告した。

 午前8時半、社員約200人に拍手で出迎えられた山井は「プロに入って12年も経つのに、こんなに歓迎していただいて感激です。在籍は1年でしたが僕はここで育ててもらった選手。今日またパワーをもらいました」と感謝。野球部は山井の活躍で都市対抗初優勝を飾った01年限りで休部したが、河合社長も「会社は今日まで生き延びている。我々に望みを与えてくれている」と活躍に感謝の言葉を贈った。

 河合楽器出身の現役は山井と広島久本の2人だけ。当時投手コーチの宮下衛治さん(46)は「肩肘は大丈夫そうなので少しでも長く、山本昌さんぐらいの年まで頑張ってほしい」とエールを送っていた。