中日今中慎二投手コーチ(42)が15日、名古屋市内の球団事務所に呼ばれ、来季契約を結ばないと正式に通告された。

 左腕エースとして一時代を築き高木監督の再登板に合わせ12年に2軍投手コーチに就任。今季1軍投手コーチとなった。シーズン途中でブルペンからベンチ担当となり手腕を発揮した。

 スーツ姿の同コーチは「契約しないと言われた。それだけのこと。今年の成績やったらどうしょうもない。4位って言ったって内容が悪い」と潔かった。

 心残りか?

 と聞かれると「いやいや、ないよ。1年1年でやっている」。評価する声もあるが?

 という質問にも「それはオレの決めることじゃない。球団でしょ」と、どこまでもシンプルな回答に終始した。

 選手個々に、プロとしての心構えを説き、求めてきただけに「やるのは選手。大事なのはどうやったらうまくいくのか、それを試合で出せるのかを考えること。気持ちのところ。いかに自信を持って投げられるかだけの話。1軍の選手はいまさら投げ方がどうこうじゃないからな」と最後の“教え”を口にした。