プロ野球セ、パの両リーグが25日、今季の最優秀新人(新人王)を発表し、セ・リーグではヤクルトの「ライアン」こと小川泰弘投手(23)が選出された。

 ヤクルト選手の受賞は05年の青木以来8年ぶり。

 小川は創価大からドラフト2位でヤクルトに入団。今季は開幕から先発ローテーションの一角を任され、26試合に登板し16勝4敗、防御率2・93。新人ながら最多勝と最多勝率(8割)の“2冠”に輝いた。

 小川は「注目度の高い新人がいる中で取れたのはうれしい。プロ野球に入った当初からいちばん体が小さいので、体の大きい人に勝つことができれば、子どもたちにも勇気を与えられると思っていました。そういう考えからしても、体の大きい選手に勝つことができて良かったです」と笑顔。その一方で「自分の力だけで勝った訳じゃないですし、そこは勘違いしないようにしていきたい。防御率はまだ上がりますし、向上させていければと思います。来シーズンは優勝を大前提にして、緊張感のある場面や大事な場面で投げさせてもらえるピッチャーになりたいです」と引き締めた。