公益財団法人・野球殿堂博物館は17日、平成26年野球殿堂入り記者発表を行い、競技者表彰プレーヤー部門で、秋山幸二氏(51=現ソフトバンク監督)、佐々木主浩氏(45=元横浜、マリナーズ)、野茂英雄氏(45=元近鉄、ドジャースなど)の3氏が選ばれた。同エキスパート部門は該当者なしだった。

 秋山氏は現役時代、西武、ダイエーの主力打者として活躍。3拍子そろった外野手で通算2157安打、437本塁打を放ち、盗塁王1回、ゴールデングラブ賞も11回受賞した。ソフトバンク監督としては2度のリーグ優勝、日本一にも1度輝いている。

 佐々木氏は横浜(現DeNA)のクローザーとして通算12年間で252セーブ(43勝)をマーク。「ハマの大魔神」と呼ばれ、98年にはチームの38年ぶりリーグ優勝に貢献し、MVPにも選ばれた。00年から大リーグ・マリナーズに移籍し、新人王を獲得。大リーグのオールスターにも2度出場するなど、4年間で129セーブ(7勝)をあげた。

 野茂氏は近鉄入団1年目の90年に最多勝、最多奪三振、最優秀防御率などのタイトルを総なめし、新人王、MVPに選ばれた。4年連続最多勝、最多奪三振を獲得したのち、95年にドジャースに移籍し、13勝6敗で大リーグでも新人王に。日本人投手として初めて大リーグでノーヒット・ノーランを記録(通算2度)するなど、大リーグ実働12年で123勝をマークした。日米通算では201勝。野茂氏は資格初年度での殿堂入りで、スタルヒン、王貞治(ともに巨人)に続く、史上3人目の快挙だった。

 特別表彰では戦前、戦後を通して大学野球の発展に貢献した相田暢一氏(12年死去)が選ばれた。相田氏は早大野球部マネジャー時代、学徒出陣前に行われたいわゆる「最後の早慶戦」開催に尽力。戦後もいち早く大学野球の復興に力を入れ、審判員や連盟理事としても活躍した。