<広島3-4阪神>◇25日◇マツダスタジアム

 阪神和田豊監督(51)が、うなずく1勝だった。先発藤浪が初回に2点を失うなど、6回を8安打3失点。相手は今季初対戦で昨季は6試合で1勝4敗、防御率0・40だった「天敵」のエース前田だった。劣勢の7回に上本の2ランで追い付くと、8回には今成の適時二塁打で勝ち越し、そのまま逃げ切った。

 3年目の代打伊藤隼が左前打で同点の足がかりをつくるなど、難敵を相手にそれぞれが存在感を見せた。「今日の勝ちは、マエケンのゲームというのもあるし、ビハインドから追い越せたのも、執念みたいなものがあって。何度も言うけど全員野球、全員でひっくり返せた試合だったね」と満足していた。