<日本ハム1-3ソフトバンク>◇3日◇札幌ドーム

 日本ハム大谷翔平投手(20)が公式戦では自己最速、日本人最速タイの161キロをマークする豪快なパフォーマンスも、報われなかった。7回2死二、三塁で李大浩への2球目で、自己記録を1キロ更新した。ファウルだった。

 それでも2回に4安打を集中され、四球に暴投も絡んでの自滅が致命傷になり2失点。9安打を浴びながらもその回以外は無失点で7回降板。10勝目はならず、2敗目を喫した。「スピードはアテにならない。最後まで良くなかった」とチーム貢献できず、悔しさをあらわにしていた。

 初回には球宴明け、後半戦初の大台の自己最速タイ160キロを2球。1回にソフトバンク中村へのフルカウントからの7球目で記録し、その剛球を左前打された。1死二塁で迎えた内川の初球も同じく160キロ。初回からエンジン全開で立ち上がり、サプライズを連発したが敗者になった。「(2回に)1点なら良かったけれど2点目はいらなかった」と、痛恨のシーンに後ろ髪をひかれていた。