<ソフトバンク2-4西武>◇20日◇ヤフオクドーム

 「福岡クラシック2014」と銘打たれた一戦で、元ダイエー投手の若田部健一氏(45=日刊スポーツ評論家)が試合前のメモリアルピッチ(始球式)を務めた。現役時代の背番号14が入った初代ダイエーの復刻ユニホームを着て、捕手役のソフトバンク藤本打撃コーチに向けて見事なストライク投球を決めた。

 ヤフオクドームのマウンドで投げたのは、ダイエー時代の02年以来12年ぶり。「戻ることのないマウンドに戻れて感激しています。このような場に呼んでいただいた球団にも感謝します。ルーキー時代にこのユニホームを着て、無我夢中で投げていた思い出があります」と振り返った。

 プロ1年目の92年10月1日近鉄戦では、本拠地だった平和台球場のラストゲームを完封で飾っている。野茂英雄との投げ合いを1-0で制した。「一番いいゲーム。あのゲームがあるから、今の僕がここにいる。平和台の良さはファンの方との距離が近いこともそうだし、弱い時代でも温かく声援をいただいた」と懐かしんだ。

 球団OBとして、首位を走る現在のチームには「ぜひ優勝を目指してやってほしいですね」とエールを送った。