阪神新井貴浩内野手(37)が4日、球団に今季限りで退団する意思を申し出て、了承された。午前中から球団クラブハウスを訪れ、南球団社長に報告した。

 「もちろん、いろいろ悩んで自問自答した。今回、球団が提示してくれたものは本当に十分すぎるぐらいで納得していたし、ありがとうございますという気持ち」。球団に感謝の気持ちを伝えた上で、「もちろん自由契約という道を選んだら、間違いなく阪神の提示額より下がるのは分かっている。そういうことを踏まえた上で、年俸とかじゃなしに、もう1回最後に競争したいなと思った」と胸中を明かした。

 新井は球団との来季の契約交渉で、今季の年俸2億円から1億円以上ダウンの8000万円前後を提示されたとみられる。野球協約で定められる減額制限(1億円以上は40%)を超えており、自由契約選手として他球団のオファーを待つことになる。