阪神にオリックスから交換トレードで新加入した桑原謙太郎投手(29)が19日、鮮やかな実戦デビューを飾った。

 高知・安芸秋季キャンプの紅白戦に6回から登板。いきなり3者凡退に仕留めると、7回は圧巻の内容。田上をハーフスイングの空振り三振に抑え、梅野のバットも外角低めスライダーで空を切らせた。シュートに加えて、横滑りするスライダーの切れ味は抜群だった。

 和田監督は「今日は少し球が高かったけど、球が強いから簡単にはじかれない。移籍して初めてのマウンドで緊張感もあっただろう。それを含めても、非常に期待を持てる。シュートは、そんなに今まで使ってないみたい。あの球を使えば、スライダーも生きる」と評価。セットアッパーの一員として起用する方針だ。

 なお、先発した岩貞は2回2失点、金田は2回無失点だった。