キャンプインの準備は整った。ロッテ田中英祐投手(22=京大)が29日、浦和球場の室内ブルペンで最終調整を行った。捕手を座らせて56球。直球だけでなくカーブ、スライダー、カットボールと変化球も投げ込んだ。「自分の思った通りに体を動かせている時はいいボールが決まっている」と手ごたえを口にした。

 田中には3つのチェックポイントがある。

 <1>右足で立った姿勢

 <2>体重が前に乗りきるか

 <3>力を抜いた状態でできているか

 今は、意識しながら投げれば、できる状況だという。キャンプでは反復練習することで、無意識のうちにそれらをこなせるようになることが目標だ。

 前日28日までは京都にいた。26日の朝にブルペンで30球ほど、捕手を座らせて投げた。その時、映像に撮ってもらった。石垣キャンプで、無意識に3つのチェックポイントをできるようになった時、もう1度、映像に撮ってもらい、京都で撮ったフォームと比較する予定だ。「より負担のないフォームに、と思ってやっている」。理論が正しいかの証明は、投球内容で示す。