遠征で東京に滞在している社会人野球の日本製紙石巻(宮城)の9人の選手、スタッフが13日、宿泊先の東京・八王子市内のホテルから石巻市へ向けバスで出発した。現地へ向かう9人はいずれも、連絡がつかない家族の安否確認を目的としている。佐々木拓也マネジャー(31)は、衛星電話のある石巻市の同社工場とは連絡がついたが「テレビで見る限り、壊滅状態にある。周辺の把握もできていませんから…」と心配そうに話した。日本海を北上し、東へと向かう予定。「足止めの可能性もあり、どこまで行けるか、見切り発車ですが…」と同マネジャーはバスに乗り込んだ。

 チームは2月13日の静岡キャンプから遠征中。3月8日からの東京大会出場のため上京した。16日にHonda(埼玉)と狭山市で練習試合を行った後、帰郷する予定だった。