<オープン戦:中日6-2ロッテ>◇6日◇ナゴヤドーム

 早くも全開モードだ。兼任コーチの中日立浪和義内野手(38)が、代打で決勝打を放った。2-2で迎えた8回裏無死三塁で登場。ロッテ5番手・神田の2ボールからの128キロに迷わずバットを出した。打球は前進守備の内野の間を抜け中堅へ。三塁走者西川が勝ち越しのホームを踏んだ。4日の西武戦(ナゴヤドーム)に続く、オープン戦2打点目。切り札の真骨頂を見せつけた。

 「いつも結果を求めています。シーズンと同じ気持ちでやっている。ベンチにもチームメートにも、出たときは何とかしてくれるんじゃないかと期待を持ってもらえるようにしなければならないですから」。

 8月に39歳になるベテランだが、オープン戦=調整の意識はない。この日も6回裏が終わると、一塁側ファウルグラウンドで入念なウオーミングアップを開始。戦況を見守りながら、心と体を暖めた。試合が終わっても、ベンチ裏でトレーニング。ロッカールームを出たのは終了1時間40分後だった。昨年代打として史上2位「27打点」をマークしたベテランは、今季も切り札として、ひと振りにかける。【村野

 森】