左手第3中手骨骨折の中日森野将彦内野手(29)が、復帰に向けて1歩前進した。7日、ナゴヤ球場の屋内練習場で骨折判明後初めてノックを受けた。早川コーチがバットで打ったボールをキャッチして一塁に送球。これまでは手で投げたゴロを捕球していただけに「捕っても痛くない。野球をやれない期間が長かったのでうれしい。かなりの前進だと思う」と話した。

 沖縄キャンプ中の2月8日に負傷して、全治は約6週間。森野は「20日ごろまで練習してだめならしかたないと思う。できるかどうかの判断は自分でしたい」とあくまで28日広島との開幕戦を目標に掲げている。その上で9日にもバットを握る考えを示した。

 一方、高代野手総合チーフコーチは森野について「本人に開幕という気持ちがあっても、まずはけがを治してから、ボールを打ってからだ」と慎重に話した。