<練習試合:中日1-10阪神>◇13日◇甲子園

 中日2年目の李が、阪神との練習試合に3番DHで先発し、2安打1打点と気を吐いた。初回2死走者なしで下柳から中前打を放ち、5回2死一、三塁では2番手玉置の内角直球を右中間にはじき返し三塁走者を迎え入れた。7回の第4打席は四球で出塁。チームは1-10で大敗したが、存在感を見せつけた。

 ドラゴンズ愛を形にした。韓国代表が12日に世界最終予選を突破したが「自分はまずドラゴンズを優先している。代表に入っているわけでもないですから」と、無関心を強調した。昨年12月のアジア予選では代表入りしたが、今大会は選ばれていない。3月28日の開幕戦だけを見据えている。

 2年目の今季にかけている。昨季打率2割6分2厘、9本塁打に終わった反省を踏まえ、キャンプから飛ばしてきた。何度も居残り特打を行うなどハイぺースで調整。高代野手総合チーフコーチも「今年は目の色が違う。昨年の雪辱を晴らしたいというのが強いんじゃないか」と変身ぶりを認めていた。当初の3番候補・森野が故障離脱中という事情もあり、貴重な左打者として重責を担うのは間違いなさそうだ。【村野

 森】