横浜のエース三浦大輔投手(34)が蓄積疲労で開幕1軍メンバーから外れたことが25日、明らかになった。26日、セ・リーグ各球団の開幕出場選手登録28人が公示されるが、三浦は登録されなかった。決定していた28日今季開幕の阪神戦(京セラドーム)先発は急きょ回避することになった。

 球団関係者の話を総合すると、三浦は春季キャンプからの疲労で体調の回復が遅れている。オープン戦は2試合登板し6失点。防御率7・71と不調だった。肩やひじなどの故障ではなく投球は可能だが、大事をとって阪神との開幕戦はベンチ入りメンバーから外れることが分かった。

 体調が回復すれば、開幕2戦目以降で登録され登板する可能性はある。開幕投手となれば5年連続7度目の栄誉だったが、万全の状態での登板が優先された。チーム方針として長いシーズンを見据え、無理に開幕に合わせることは避けたようだ。代わりの開幕投手は、昨季12勝でチーム勝ち頭となった寺原が有力となった。

 三浦は昨季の巨人との開幕戦に先発し、初球を高橋由に本塁打された。過去6度、開幕のマウンドに上がりながら、1度も白星に恵まれなかった。「開幕戦の悔しさは、開幕戦でしか晴らせない」。今春キャンプでは開幕日3月28日に合わせ、328球を投げ込んだこともあった。

 この日は横浜スタジアムでの練習に参加。投内連係プレー、遠投などで調整した。「状態は、ぼちぼちかな。あとはシーズンに入って、どれだけチームに貢献できるかだと思う」。開幕戦の悔しさを晴らす機会は持ち越されたが、チームのためというエースの責任感は変わらなかった。