＜広島４－２阪神＞◇３日◇広島

　立ちふさがったのは、やはり初モノの外国人投手だった。好調の猛虎打線が右腕ルイスを攻略できなかった。特に右打者が野口のヒット１本だけで、手も足もでなかった。不調の今岡は変化球で崩され、初回の併殺打を含め４打数ノーヒット。「正直言って、状態が上がってこない。オープン戦の悪いときと同じ。（ポイントが）前で打ちにいってしまっている」と苦悩の表情を見せた。

　ブーイングは沈静化したが、逆に新井は精彩を欠いた。力強い直球を内外角に決められ、タイミングが合わなかった。４打席で３三振と完全に沈黙。「自分のスイングを心がけたんですが。終わったことなんで、切り替えて、巨人戦に向けてがんばるだけ」。悔しさをかみ殺し、次戦に目を向けた。

　４戦連続で２ケタ安打を放っていた打線が小休止。昨年はヤクルト・グライシンガーや広島フェルナンデスに悩まされた。今年のオープン戦もソフトバンクのスタンドリッジ、ホールトンに完封リレーを許した。初対戦の外国人投手に苦戦する傾向がある。岡田監督は「右打者が打ちづらそうだった。今岡はずっと悪い。簡単なことや。クリーンアップが打てば勝つし、打たんかったら、負ける。それだけよ」と努めて冷静に振り返った。