怪物のイースタン初遠征はドタバタ劇で幕を閉じた。日本ハム中田翔内野手(18)が6日、楽天戦に3番三塁で出場し、2打数無安打。冷や汗あり、ズッコケありの1日となった。

 “珍道記”は試合前に始まった。守備練習の際、一塁への送球がそれて、別の練習中だった山本の右ほおを直撃。表情が固まったまま駆け寄る中田に、山本は「大丈夫、大丈夫」。先輩の強靱(きょうじん)な体に救われたが、一瞬ヒヤリと肝を冷やした。

 ゲームが始まると第2幕。守備を終えてベンチに戻る際、一塁ラインをまたごうとしたが、つまずいて思いっきり転倒。客席から笑いが起こり「めっちゃ恥ずかしかった。引っかかった」と照れ笑いを浮かべた。

 バットの方は2試合ぶりに無安打に終わったが、7回の第4打席には左翼への大飛球を放ち「惜しかったなぁ」。変化球に体勢を崩されることなく2四球も選び「全然よくなってます。昨日のヒットより価値がある」と納得の表情。水上2軍監督も「理想の形に近づいている」と目を細めていた。