<イースタン・リーグ:日本ハム7-12西武>◇16日◇鎌ヶ谷

 怪物、進化は第2ステージへ。日本ハム中田翔内野手(18)が16日、イースタン西武戦で初の3試合連続安打となる左中間適時二塁打を放った。打点も第1号本塁打を放った先月23日同ロッテ戦以来、12試合51打席ぶり。「今までで一番いい当たりだった」と手応えを感じた一打。ここまで打撃フォーム矯正に取り組んできたが、水上2軍監督はこの形を固定していくことを今後の課題に挙げた。

 中田のバットから気持ちのいい快音が響いた。3回2死一塁の第2打席。長田の直球を左中間フェンス手前まで運んだ。「振れているからいい。当たれば飛ぶんです」とニヤリ。24日ぶりの2打点目に「ランナーがいるときはなぜだか打ててなかったんですよね。気分いいっすよ」と笑った。

 1軍復帰への道は一段階上がった。水上監督は「(体が)前に突っ込んでいなかった。評価したい」とした後、「もう少しだな」と話した。その“少し”が、フォーム固めだ。

 現状は「打席によってまちまち」(同監督)で、この日も安打以外の4打席は2三振を含む凡退。中田も「下(半身)が開きすぎているから、外に手が届かないんですよね」と、三振の打席ではステップが開き気味になっていることを自覚している。「(いつでも)いいスイングができればいい。余裕が出てくれば(打球に)角度が出る」と同監督。変化から固定へ、中田の挑戦は続く。【本間翼】