中日タイロン・ウッズ内野手(38)が今季初対決の「古巣」を過激に挑発した。18日に予定されていた横浜戦(横浜スタジアム)は雨のため中止。同スタジアムでフリー打撃を行ったウッズは、仕切り直しとなる今日19日の対戦に向け口を開いた。

 「おれは四球でかまわない。4打席で4四球でもいいぜ。四球になればお金がかせげる。歩くだけで、かせげれば楽なものだぜ。アリガトウ」。

 古巣はかつて“カモ”だった。05年は打率3割7分、8本塁打、21打点、06年は打率3割7分2厘、12本塁打、29打点。しかし07年は打率2割9分6厘、3本塁打、11打点と、もの足りなかった。四死球は05年から14→14→21と推移してきた。つまり昨年は、四球攻めにいらだち精彩を欠いた形。「彼らはおれが四球を気にすることを待つためにじらしてくるんだ」と吐き捨てた。

 反省を生かし、今季はじっくりと甘いボールを待つ。「チャンスになったら特にオレが打つ必要はない。今年はオレが打たなくても、ちゃんと誰かが打つだろう」とニヤリ。5番和田、6番森野、7番中村紀と続く打線に対する信頼感を口にした。

 不動の4番は現在、17試合でチームトップの12四球。今年も他球団から勝負を避けられる傾向にあるが、しっかりとボールを見極めて横浜をたたく。【益田一弘】