<横浜5-10中日>◇19日◇横浜

 中日井端がオレ竜打線に火をつけた。1-1の3回2死一塁、横浜ウッドの初球126キロスライダーをひっぱたいた。左中間に伸びた打球を見て、一塁走者の荒木が一気に生還。試合の流れを決めた勝ち越しの今季初タイムリーに、井端は「第1打席は内角攻めだったから次は外角だろうと思った。積極的にいった」。

 5日ヤクルト戦で1号ソロを放ったが、それ以外に打点がなかった。2番は進塁打などを求められるが、得点圏打率0割を気にしていた。「ちょっと恥ずかしかった。あれで余裕を持って打席に立てた」。6回2死満塁ではリードを5点に広げるダメ押しの2点適時打も放った。試合前のティー打撃で、落合監督から身ぶり手ぶりをまじえての指導を受けた。「左足の引きが速い、しっかり踏ん張れと言われた。あれがあったから左中間に強い打球が打てた」と感謝した。

 井端に続けと4回に森野が5号2ラン、7回には中村紀が「完ぺきにとらえられた」という5号2ラン。9回には李の2号ソロも出て、14安打で今季初の2ケタ10得点を挙げた。昨季11勝13敗と負け越した横浜を打ち勝つ野球で圧倒。落合監督は「これからは普通に戦えるんじゃないか」と、目覚めた打線にひと安心していた。【益田一弘】