<中日2-4横浜>◇30日◇ナゴヤドーム

 横浜の“新勝利の方程式”が機能した。2-0で迎えた6回1死、先発ウッドが連続四球。打席に左の李を迎えると、大矢監督は左腕マットホワイトを送り込んだ。ウッドはわずか2安打と好投していたが、迷いはなかった。

 大矢監督

 9回に寺原がいるという計算?

 もちろん。あそこで止めれば、なんとかなると考えた。

 マットホワイトは同点二塁打を浴びたが、3番手以降が好投した。直後の7回、村田が勝ち越し打。早めの継投で、9回の寺原につないだ。殊勲打の村田が言った。「寺原につなげば締めてくれるという形ができたのは、野手にとっても大きい」。昨季チーム勝ち頭を先発から抑えに配置転換する大胆な策が、5月反攻を狙うチームにいいムードを生み出した。【古川真弥】